真夏の太陽に照らされたアスファルトや真冬の透き通るような寒い空が好きだ。日々移りゆく時間と季節のなかで風と風が運んでくる匂い。昔友達といった場所や思い出。両親の老いと兄弟達の成長とその過程。憧れだったひとを思い出す時間や空気。地下鉄のプラットホームに流れてくる轟音と生ぬるい風。狭い車内は走る振動と轟音と次の駅を案内する音によって個人の空間が保たれる。中途半端なクーラーの風と疲労で眠くなる。見知らぬ人と視線があって探り合う。

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