ストレスの脳と精神への影響
2013年6月15日 エッセイreposit.lib.kumamoto-u.ac.jp/handle/2298/3301
12歳の少年の症例を基に、摂食障害と愛着問題、機能不全家族(世代間連鎖)を扱った論文。
A少年は一貫した態度を母親から受けられずに育ち、弟と比べられ、自分の自己肯定感や有能感を持てずに生きてきた。母はころころと態度を変え、祖母は母親を馬鹿にして、自分が問題に乗り出さなければならないと張り切る。弟は兄に対して優しくて不安定な情緒になる。父親は我関せずで関わろうとしない。
重層な問題ではあるが母親の世代間連鎖から考えれば判り易いのではないだろうか。祖母は孫の問題に対して張り切るような姿がある。祖母は娘である母親を育てるときに、先回り教育やこどもに対して不条理な、大人のように振舞うように求めたのではないか。母親の不安定さは祖母の不安定さを学習した結果であり、A少年に愛着の不安定さが連鎖して学習されたと考えれば納得がいきやすい。母親は自身の不安や不安定さに一見理解をしてくれそうな夫、父親を選んだ。しかし、問題が起こったいまでは頼りにならない。
兄弟二人は辛い環境に立たされることになった。
A少年は病気によって周囲の親たちや自分を心配する人たちを、病気によってコントロールできることを学んでしていった。コントロールをしていった先に母親の愛情や安心感を得る為に行った作戦も、予想と反していた場合不安を呈した。
家族には歴史がある。家族を構成する人物の数だけ生育暦と事実を解釈した真実(歴史)がある。一つの家族をわかろうとするには家族を構成する人物の数だけ真実を聴かねばならない。事実ではなく真実である。真実の一つ一つを重ねていくと歴史が織られてくる。いわば物語りだ。援助専門家はストーリーを組み立てやすいし、組み立ててしまう。ドツボにはまらないように心がけたいものだ。
12歳の少年の症例を基に、摂食障害と愛着問題、機能不全家族(世代間連鎖)を扱った論文。
A少年は一貫した態度を母親から受けられずに育ち、弟と比べられ、自分の自己肯定感や有能感を持てずに生きてきた。母はころころと態度を変え、祖母は母親を馬鹿にして、自分が問題に乗り出さなければならないと張り切る。弟は兄に対して優しくて不安定な情緒になる。父親は我関せずで関わろうとしない。
重層な問題ではあるが母親の世代間連鎖から考えれば判り易いのではないだろうか。祖母は孫の問題に対して張り切るような姿がある。祖母は娘である母親を育てるときに、先回り教育やこどもに対して不条理な、大人のように振舞うように求めたのではないか。母親の不安定さは祖母の不安定さを学習した結果であり、A少年に愛着の不安定さが連鎖して学習されたと考えれば納得がいきやすい。母親は自身の不安や不安定さに一見理解をしてくれそうな夫、父親を選んだ。しかし、問題が起こったいまでは頼りにならない。
兄弟二人は辛い環境に立たされることになった。
A少年は病気によって周囲の親たちや自分を心配する人たちを、病気によってコントロールできることを学んでしていった。コントロールをしていった先に母親の愛情や安心感を得る為に行った作戦も、予想と反していた場合不安を呈した。
家族には歴史がある。家族を構成する人物の数だけ生育暦と事実を解釈した真実(歴史)がある。一つの家族をわかろうとするには家族を構成する人物の数だけ真実を聴かねばならない。事実ではなく真実である。真実の一つ一つを重ねていくと歴史が織られてくる。いわば物語りだ。援助専門家はストーリーを組み立てやすいし、組み立ててしまう。ドツボにはまらないように心がけたいものだ。
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