否定をしなかったら

例えば、喧嘩ばなしになったときに。

「僕や私がいない方がよかった」

と発せられることがある。なかったとしたらドラマでもいい。
この言葉を発した方はこの言葉をそのままの意味で使っていないことが多いと考えられる。何故なら、単純に”うん、そうだね。いない方がいいね！”と言おうものなら、泣き出してその場から飛び出して、終いにはビルから飛び降りたり殺傷沙汰になる可能性が高くなる。

この一連の流れを承認欲求のストロークだと考えるならば、言葉を否定して貰って、例えば生きている実感を感じたいがために行われること。他の事例として、仕事や勉強がうまくいかなくて愚痴を吐いて聴いてもらい励ましの言葉をかけてもらうことと同じである。この時の深刻具合はまちまちだが、最も危ないのはまさに上にあげた言葉だ。

この言葉を聴いた人はかなり災難だと思う。とっても言葉が重たくって、その後に待ち受けてあるであろう事柄を考えると気が滅入るのではないだろうか。